2019明治安田生命J2リーグ 第41節 レノファ山口FC 2-3 モンテディオ山形

2019.11.16@維新みらいふスタジアム

何年もサポやってると、たまにこういう試合がある。自分たちの声が、チャントが、確かに選手たちの背中を押していると感じられる試合。前半2点のビハインドを後半ひっくり返してみせ、昇格争いのクライマックスに参加する資格があることを証明したこの試合では、後半、こちら側のゴールに、我々の選手たちを吸い寄せられているという実感が確かにあった。それぐらい、ゴール裏の一体感と、なにより諦めの悪さは素晴らしいものだった。「山形ゴール」、あのまま試合通して歌うことにならなくてよかったよ。

立ち上がりは守勢に回りつつ、10分過ぎからは距離感がよくなって試合を支配、先制できるのも時間の問題かと思っていたら、狙われていた左サイドのミスからカウンタ食らって失点。その後はバタついて立て直せず、攻守にミスの多い前半は前節のショックを引きずっているような、絶望感の強いものだった。でもそこから、サポも選手も、残された意地を奮い起こして、見事なリバウンドメンタリティを見せてくれたと思う。それはここから続く地獄の戦線に、何より携えられてあるべきもので。

ハットトリックの奇跡と共に降臨した二代目山の神の活躍*1は幾重にも称えられるべきものとして、この試合、逆境の中にあって一層キレを増す、坂元のルーキーらしからぬメンタリティは特筆したい。この試合というかシーズン通してだけど、ビハインドになるとさらにアグレッシブに、リスクを厭わず、相手を呑まんとプレイするようになるその負けん気の強さ、頼もしい…というかむしろすがっています。来年こそユニ買うんでどうかお願いします(何が)。

交代で入ったハルヤも三鬼も素晴らしい仕事をして、この正念場でようやく層の厚さを頼もしく感じられたし、後半の栗山はゾーンに入ったような鬼神の活躍だった。まだ何も得ていないチームだけど、彼らがそれを手にすることを、ただひたすら信じようと感じさせてくれた試合。サポ冥利に尽きる。

さあ、来週相馬さんのチームを全力で叩こう。そんでクマは、来年J1で鍛え直しな。

*1:前半の消えっぷりから、まずはここにハルヤだろと思ってた。プロの監督って見えてるところ違うんだな…。不明を恥じます。試合後のゴール裏、かっこよすぎて悶絶しました。