2017明治安田生命J2リーグ 第17節 FC岐阜 1-1 モンテディオ山形

2017.6.3@岐阜メモリアルセンター長良川競技場
アウェイで最低限の勝点1。前半岐阜のポゼッションの前に、ほとんど何もさせてもらえなかったことを思えば、システムと選手を替えて臨んだ後半は盛り返したと言える内容、同点ゴールも生まれて、何より相手のパスサッカーに抗するために走り続けることを求められ、そしてそれをチーム全体で完遂した、なかなかにアツい内容の試合であったと思います。でもまあ、初夏の涼しいナイトゲームでよかった。
今季J2のダークホースとなっている大木岐阜のポゼッションサッカーは、観ていてさすがインパクトのあるものでした。その中核をなす中盤の三枚、シシーニョ・庄司・永島はいずれも技術が高く(特にシシーニョは足元のテクニックのみならず球際も戦えてキープ力も高く、J2レベルを超越した選手)、スピードと仕掛けに長けた古橋や労働者難波が前線のアクセントとなるバランスの取れたメンバー構成で、ボールサイドに人数掛ける攻撃戦術が、守への切替でそのまま効果的なプレッシングに繋がるというまあ典型的な大木サッカーだけど、前半の我々は見事にそれにハマった印象…ほぼワンサイドのゲームでした。
そんな中、ゲーム通じてプレイスピードにアジャストできなかった風間のところでボールロストからカウンタくらって失点。こういう攻守にスピードと運動量の求められる試合で、バランサタイプのボランチというスタイルをどうゲームに適応させるのか、風間には課題のつきつけられた試合であったと思います。前半特に風間と拓巳*1のところ狙われてたな。
しかし後半、4-4-2のダイヤモンドにして、前線での収めとプレスの効力を取り戻し*2、児玉のスーパーセーブや本田の神クリアもありつつ、スーパーサブ中村駿の相変わらずの神出鬼没&高精度シュートでの同点ゴールが生まれました。瀬沼はもちろん汰木も最後まで走ってたし、二年目のジンクスを経て三年目の急成長・高木利弥も、久々のSBにアジャストして見事な突破からのクソクロス→こぼれを再度拾ってのアシスト。選手それぞれが最後まで戦って、見どころの多い試合…スタイルウォーズもあって、実力も伯仲して、白熱しました。
久々のブルイズ&県民歌は歌いたかったけど、今シーズンもこういう試合の結果として、それが待っていればいいし、それが期待できるチームだと思います。

*1:パスミス多かったな…まあでも彼は尻上がりタイプだから…。

*2:前半ポストにあてるチャンスのあった瀬川にハーフタイム交代は気の毒でしたが…。