夢野久作『冥土行進曲』角川文庫

ネタバレ一応注意。

短編集。

「狂人は笑う」「縊死体」と続く冒頭は、やっぱり久作、イイネ! という感じだったけど、その後の海洋ホラー連打は、この暗黒作家の筆力の新たな側面を見せつけられる、雄渾濃密ぶりであった。

確かに海洋ものの浪漫的な怪奇性は、世界観にバチッとハマるよなと思う…なんで今まで印象なかったんやろ。

評価はB-。