樺美智子『人しれず微笑まん 樺美智子遺稿集』三一書房

ネタバレ特になし。

60年安保闘争の高揚期、国会突入時に「圧死」した東大生活動家の遺稿集。

生真面目で純粋な人柄がうかがわれる内容。学者の家系に生まれた芦屋のお嬢様で、知的エリートといえる女性が、自身と友人との戦災影響の相違について述べた部分など、当時の学生、活動家の自意識のひとつのパターンであったものだろうと思われた。

潔癖な倫理観が人を殺すか…いや殺したのは権力だけども。

記録のみ。