恩田陸『七月に流れる花』講談社タイガ

ネタバレ一応注意。

六人の少女が「夏の城」で過ごすひと夏を描く、ジュブナイル・ファンタジィ。

この作家らしい、「心地よく秘密めいた」感覚のある、上質なジュブナイルであるとは思う。

それぞれ単独では面白い断片的なイメージがあまり統制されず、夏流城の存在をめぐるプロットも取って付けたような感があるのは、まあやむを得ないところかな。

評価はC。

七月に流れる花 (講談社タイガ)

七月に流れる花 (講談社タイガ)