柄刀一『時を巡る肖像』実業之日本社文庫

ネタバレ一応注意。

絵画修復士・御倉瞬介が遭遇する事件を描くシリーズ短編集。

ピカソフェルメール、モネにデューラーと、名だたる大家を題材に採っている様子だったので期待したけど、それらの要素は添え物、雰囲気作りの域を出るものではなかった。「モネの赤い睡蓮」ぐらいだったか、薀蓄レベルでも面白かったの。

相変わらず、違和感のある描写と拙い文章も枚挙に暇なく、相性の悪さが再認識されただけだった…分かってはいたことだけど。

評価はC。

時を巡る肖像 (実業之日本社文庫)

時を巡る肖像 (実業之日本社文庫)