我孫子武丸『少年たちの四季』集英社文庫

ネタバレ一応注意。
あるマンションを中心に、住人の子供たちが巻き込まれる事件を、引っ越して来た児童心理学の院生が探偵役として解きほぐす、ジュブナイル・ミステリ連作。
思春期特有の感情をネタにしながら、プロットは走り過ぎず、解決でも徒に情を弄ばず、誠実に、クレバーに書かれているとは思うけど、いかんせん…地味すぎるw
あとがきでも若干の恨み節が覗いているけど、ジャンプノベルって媒体じたいがそうだったのだから、黙殺されたみたいな扱いもやむを得ないところかな、と思う。ちょっとマーケティングを間違えたね…。
評価はC+。