ネタバレ一応注意。
表題作からしてあからさまだが、ただ単にキャラと雰囲気をなぞるだけでなく、意外な対決構図を持ち込んでみたり、メタ的な地平に切り込んでみたり、シリーズ作品への大胆な新解釈をトリックに結び付けてみたり、そうした創作姿勢、そのスピリットは賞賛に値するものだと思います。*1そうした意味でベストは「フレンチ警部と雷鳴の城」かな。思えば俺の好きな『グラン・ギニョール城』に関しても、その「スピリット」に魅かれる部分が大きかったのかな、と再認識。
…なんか、芦辺作品はどうも心ない感想に終始するような気がするがどうなんだろう。
…考えないようにしよう。
作品の評価はB。
*1:だからこそあとがきとかで余計なこと云わなきゃいいのに。