2024 J.LEAGUE プレシーズンマッチ サンフレッチェ広島 1-2 ガンバ大阪

2024.2.10@エディオンピースウイング広島

広島の新スタこけら落しのプレシーズンマッチ

広島市西区の自宅から徒歩一時間、汗ばむほどの小春日和に祝福された、美しいスタジアムのお披露目でした。

サンフレッチェというチームにも好感を持ってはいて、コレクションの中から紫の6番の刺繍されたタオマフを持参してはいながら、ブルゾンの下に着て行ったのはモンテディオ山形2020シーズンの31番、半田陸のユニフォーム。山形の至宝の「偽サイドバック」としてのプレーぶりは余裕を通り越して貫禄を感じさせるほどで、もはや基本ポジションセンターハーフと言えるポジショニング、めったに座らないバックスタンドから、その常識からの逸脱を堪能することができました。山形では自陣残っての守備要員だったCKを、ニアでのフリックからアシストもして、すっかりガンバの選手やね…対人守備もさすがだったし、早よ海外行こうや、毎熊からポジション奪わんといかんのだで。

で、実はガンバ移籍をすっかり忘れていて、当日のスタメン見て嬉しい悲鳴を上げたもう一人のナンバーユニ…2022シーズンNo.10…保持者は、俺らのプリンスそのままでとても安心しました。甘いマスクに似合わない闘争心と反骨心…精力的なプレスと限定で、これまでのガンバの前線にないイメージを、闘うプリンス・山田康太が表現していました。何度もいい裏抜けしかけていたから、後はそこに出して差し上げろよな、家来ども。

…と、広島市民として申し訳ない見方ばかりをしてしまいましたが、結果の差は外国人の質そのままでしたよ。ガンバはアラーノ、ダワン、ジェバリにネタ・ラヴィとそれぞれが味のある仕事をしていて、サンフレッチェの外人たちの仕事ぶりが空気もしくは嘆息だったのと好対照でした。あまり上積みが感じられず、新スタ初年度はなかなか厳しいシーズンになるかもね…新スタの呪い…。

あとどうしても感じてしまったのが新スタにおけるゴール裏文化をどう作っていくか。新スタこけら落しのプレシーズンマッチで、チケットの棲み分けがレギュラーシーズンと異なるとはいえ、数では半数以下のガンバのゴール裏に圧力負けしていたのはどうにもいただけなかった。跳ねてたサポも100人いなかったんじゃない? ビッグユニ掲出もたついたのはご愛嬌としても、コレオぐらいやってほしかったような…これからのコルリ、団体の苦労が偲ばれますな…。

まあでも、スケールと臨場感を兼備した美しいスタジアムでした。ここから紡がれていく、クラブとサポータの新しい歴史に期待しています。ちょくちょく試合覗きに来たいと思いますが、何より広島にいる間に、(もちろんJ1の)モンテをゴール裏から応援できますように。