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スチュアート朝末期のイングランド。女王アンと、二人の側近女性の愛憎を描くロイヤル・サスペンス。
コミカルな軽みと、愛憎劇の深い余韻があって、近世イングランド史劇なんて興味の遠いドラマを存分に愉しませてくれました。才気迸るヨルゴス・ランティモス演出は緊密に充実していて、またそれ以上にメイン・キャスト三人が素晴らしい仕事をしています。特にアン女王役オリヴィア・コールマンの芝居…その圧倒的孤独と病み崩れた痛々しさの表現は映画史上に残るもの、アカデミー主演女優賞も当然のマスターピース。
『哀れなるものたち』の流れかやたらとアマプラのオススメに上がってくるし、遠からず監督作全制覇することになりそうです。
