2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第17節 ガンバ大阪 4-0 モンテディオ山形

2015.11.22@万博記念競技場
今シーズンラストゲーム。既に降格の決まった中ですが、見届けに行って来ました。
前半は運動量も連動性もあって、ガンバ相手に互角以上の内容で展開していました。特にトップの林・ディエゴにボランチ起用の川西・ロメロが絡んだ攻撃は流動性があって、ラストゲームでいいの出ちゃったなあと苦笑半分で観ていたのですが。
後半はしかし、ミスの絡んだ失点で集中の糸が切れたのか、6分間に4失点とあっという間の瓦解。それにつけ込んだガンバもさすがとはいえ、スコアが動いたところで集中がぶれるのは今シーズン通じての悪癖でありました。修正というのも難しい問題ではありますが、次シーズンも続くようならJ2でも厳しい戦いが強いられるでしょう。宮阪はミス以外にもセルフィッシュなプレイが目立って残念でした。ウチで鍛え直そう、ね?
さて、本来ならザキさんやロメロや舩津に対する回顧と感謝で締めたいエントリでしたが、そちらへの万感の思いは胸にしまって、ぜひとも書き留めておかなければならないことが起きてしまいました。言うまでもなく、高橋社長の解任をめぐる騒動がそれです。
前任者の積み立てた債務超過の解消と、県運動公園の指定業務管理受託による経営健全化、そして株式会社化という大仕事を成し遂げての予算拡大と、大きく改革の舵を切ってクラブ運営に功績の大きかったリーダを、短期的なチーム成績を根拠に…まして今シーズンのJ1昇格は奇跡と語られる望外の結果であって…解任するなど、到底額面通りに受け取れる話ではありません。
以降は断片的な情報と、状況からの推察になることはお断りした上での話になりますが、今回の一件に関しては、県行政と、その息のかかった株主により、モンテディオ山形というクラブが「政争の具」にされようとしている、そうした絶望的に愚かしい話の一端としてしか捉えられません。「J1定着が喫緊の課題であり、スタジアム建設はその先」などという、現状認識に欠けた(あるいはそらとぼけた)発言でサポータ全員を(あるいは意図的に)逆撫でする為政者とその一派ですから、こんな没義道な行いも平然とできるのでしょうし、あの発言は伏線だったのでしょう。
恥を知れ。
地方の小クラブですから、行政との協力関係なしには立ち行かないことは当たり前の話であって、こうしてクラブが目指すべき方向や結果とはまったく脈絡のない横槍を入れられ、功績のあったリーダの首がすげ替えられてしまう、サッカーが、スポーツが政治や権力に利用されてしまう、それがプロヴィンチアの構造的な問題に根差していると理解できるからこそ、失望は限りなく深いです。
しかし山形は僕の故郷であり、モンテディオは心のクラブなので、失望を諦めに転化することはできません。代わりに僕はそれを、この状況をもたらした人間たちに対する軽蔑と憎悪に転化します。生きてサッカーを愛している限り、僕はあなたたちの敵です。対立陣営に票を入れるためだけにUターンしてもいいかと思うぐらいだけど、それはこれから熟考します。
高橋社長、お疲れさまでした。柔和さの中に怜悧さを感じる、(失礼ながら評させてもらえば)能吏然とした佇まいと、それに違わぬ仕事ぶりを頼もしく感じていました。名古屋戦、豊スタへの道すがらで声をかけてもらったことを思い出にします。
しかしプロヴィンチアのサポータとは、実に厄介な生き方に引き入れてしまったものですね。がんばりましょう(私信)。