桜庭一樹『無花果とムーン』角川文庫

ネタバレ注意。

××県無花果町に住む女子高生・月夜が、兄・奈落を喪うことで迎える、ひと夏の魂の彷徨を描く長編。

作者らしく、ところどころに惹かれるイメージや光る文章を見ることができるが、ストーリィの方は、ちょっとスウィートに過ぎて好きになれず。

あとがきで、能とか絡めた象徴性の説明されてもな…という感じ。

評価はC。