ネタバレ一応注意。
アンダーグラウンド・キャットファイト・ショウで戦う少女たちの群像劇。
ファミ通文庫初版のラノベなのだけど、地の文含めた小説としての基礎体力は高いと思う。キャラクタ/ドラマの作りに短絡的な部分は見受けられるけど、少女たちのそれぞれリングに立つモチベーションを描き分け、その熱量に説得力を持たせる、なかなかに見事な手腕が発揮されてもいる。特にミーコの章、対峙する二人が切実にお互いを求め合い、信頼し合う描写とか、さすがだと思った。
まあ、ボクシング以外の格闘技にまったく興味のない人なので、ところどころでの総合ネタとか食い付けずに、いい読者ではありませんでしたが…。
評価はC+。
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: 文庫
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