一橋文哉『オウム真理教事件とは何だったのか?』PHP新書

ネタバレ特になし。
副題、「麻原彰晃の正体と封印された闇社会」。
…なんてカマしてはいるけど、特段目新しい情報はなく、主題にしてるロシアンマフィアだ北朝鮮だヤクザだの話も、タブロイド紙のゴシップ記事の域を出ない。「リムジン謀議」には触れつつ、別の個所では全て麻原の指示だと唐突に確言するなど整合性が取れていないし、警察庁長官狙撃もお得意の闇社会ネタで押し切ろうとしているけど、こないだのNHKスペシャル、中村泰の特集観た後ではあまりにも空疎だ。
いずれにせよ、俺が未だにオウムに興味があって、知りたいと思っているその「正体」の、何をも照射してくれるものではなかった。俺が求めている本ではないし、読むべきではなかった。
…つか、「神爺」とか、端的に書きっぷりがキツいわw
評価はC−。