ネタバレ注意。
鎌倉に住む女子中学生、山野内荒野の、12~16歳にかけての恋と成長を描く、ビルドゥングス・少女小説。
いや、字義通りの「少女小説」で、よかったっす。かわいらしく、嫋やかで、儚げであって、一抹のあやうさの漂う、主人公とその周囲の少年少女たちの造形が素晴らしい。作家がキャラクタたちを愛して、彼ら彼女らを物語ってあげたくて仕方ないのが伝わってくる。
蓉子さんがパーティで「帰ってくる」シーンとか鮮烈だったな。こどもはみんなオトナだし、おとなはみんなコドモだな…。
五木寛之とか読まなかんのかと思ったよ。ハングリー・アートって単語を知れたのがよかった。
評価はB。
- 作者:桜庭 一樹
- 発売日: 2011/01/07
- メディア: 文庫
- 作者:桜庭 一樹
- 発売日: 2011/02/10
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- 作者:桜庭 一樹
- 発売日: 2011/03/10
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