ネタバレ注意。
アリバイ崩し縛りのシリーズ短編集。
正統派で、質の高いパズラー連作、さすがです。2019本ミス1位もむべなるかな。
トリックの趣向がバラエティ豊かで、「アリバイ崩し」という形式の持つ可能性を押し広げています。事件全体の構図とトリックの絡みにおいては第一話「時計屋探偵とストーカーのアリバイ」が、トリックそのものの巧緻においては第二話「時計屋探偵と凶器のアリバイ」が、アリバイものの苦手なヌルいミステリ読みにも鮮烈でした。
しかし時乃の決め台詞にはどうしても笑ってしまったな…明白にぺこぱのせいだよ!!
評価はB。
- 作者:大山誠一郎
- 発売日: 2019/11/25
- メディア: 文庫