ネタバレ注意。
第二次大戦/スペイン内戦下での「ゲルニカ」成立過程と、9.11以降の社会情勢下での流転を描く、アート・サスペンス。
キュレータの仕事のディテールと、パリ万博と「ゲルニカ」作成の舞台裏は面白かったけど、フィクションとしてそれ以上のものは得られなかった。ストーリィが単純すぎるし、主人公・瑤子は、交渉では上司にオンブにダッコで、あげく攫われて、何もやってないやん…という感じ。
まあしかし、現地まで観に行かなくてはならない画がたくさんあります。今まではなにはなくとも「カササギ」だったんだけど…。
評価はC。
- 作者:マハ, 原田
- 発売日: 2018/06/28
- メディア: 文庫