ネタバレ注意。
未完長編の合本。
「白く塗りたる墓」は放送倫理と公害問題、「もう一つの絆」は医療と戦争犯罪、それぞれアクチュアルなテーマ性が興味深く、未完が惜しまれる傑作の萌芽。
「白く塗りたる墓」はテレビ局という舞台設定もあってか、今までの長編の中で最も読みやすく、その意味でも新機軸たりえたか。「もう一つの絆」はハマショーみたいなタイトルに反して、やはりデカダン気質なインテリの悲哀と鬱屈が描かれていて、こっちがなじみ深いw つか『堕落』まんまじゃね?
記録のみ。
白く塗りたる墓・もう一つの絆: 高橋和巳未完作品集 (P+D BOOKS)
- 作者: 高橋和巳
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2019/05/09
- メディア: 単行本
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