太田代志朗・田中寛・鈴木比佐雄(編)『高橋和巳の文学と思想―その<志>と<憂愁>の彼方に』コールサック社

ネタバレ特になし。

作家、思想家、評論家、研究者…諸相を繙き、高橋和巳という知の伽藍に迫る評論集。

難しい…というか文学評論というものの読み方が分からないな。学士は文学なんだけど。

中では中村隆之「高橋和巳における政治性の否定」が、ほぼ唯一ストンと腑に落ちることを言ってくれてる仕事だった。

あとは梅原猛の言として引かれてる、「信頼の文学」という総評。断絶の時代にあって信頼に結ばれたいという主題、現代においてますますアクチュアルなものだと思うけどな。

記録のみ。

高橋和巳の文学と思想―その〈志〉と〈憂愁〉の彼方に

高橋和巳の文学と思想―その〈志〉と〈憂愁〉の彼方に