P.マガー/井上一夫(訳)『探偵を捜せ!』創元推理文庫

ネタバレ注意。

財産目当てに老夫を殺害した若妻が、滞在していた山荘で亡夫が手配していた「探偵」を探す、という趣向の倒叙ミステリ。

「探偵当て」というアイデアは面白いし、リーダビリティもあるけど、マーゴットが短慮すぎて、知的なスリルがあまり感じられなかった。テンパりすぎなんだよこいつは…完全犯罪者の器じゃなかったね。

探偵役も受身にすぎるんだよな…もっとスリリングな対決を読みたかった。

評価はC+。

探偵を捜せ! (創元推理文庫 164-1)

探偵を捜せ! (創元推理文庫 164-1)