ネタバレ一応注意。
貧民窟である姉弟が送る爛れた愛欲生活と、その姉が盲目の弟に伝え聞かせる、ある女流作家の小説が交錯する、幻想官能小説。
官能描写はノリノリだけど、小説全体のプロットやイメージは、ややおざなりなものに感じてしまった。長編を支え得るものではなかったように思う…シマコの長編では往々にして思うところだけど。
やっぱり短編の作家だと思うなー。
評価はC。
- 作者: 岩井志麻子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/03/17
- メディア: 文庫
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