ネタバレ注意。
ミステリ短編集。家族や夫婦関係にまつわる謎を、手紙や電話を道具立てとして描く。
プロットは意外性を志向して組み立てられているけど、端正な話法の中で、すぐにそれが見えすいてしまうものが多いように感じた。俺みたいなすれっからしになると、「あーやっぱりね」って印象の作がほとんどだったな。
名前ネタが多いのも安易に感じてちょっと食傷するけど、「白いカーネーション」のラストはじんわり染みてよかった。
評価はC+。
- 作者: 今邑 彩
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/01/21
- メディア: 文庫
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