ネタバレ注意。
ある地方都市での連続児童殺傷事件を描くホラー。
超自然要素が絡まない、どちらかと言うとスリラの手触り。原題は「通りゃんせ殺人事件」とかってアレなタイトルらしいし。
一定のリーダビリティと、地方都市の共同体における「厭な感じ」…排他性や同調圧力…が描けているのは認められる。でもそれだって手垢つきまくりの題材だし、ホラーとしてもミステリとしても中途半端な印象は拭えなかった。真犯人の提出も、プロットそのままなぞってる感があって、意外性と説得力はうまく演出できていないように思った。
評価はC。
- 作者: 今邑彩
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/07/21
- メディア: 文庫
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