ネタバレ注意。
主人公の女子大生が、ある「ルームメイト」との出会いから事件に巻き込まれる、サイコ・サスペンス。
その発端から多重人格ものに繋げる含意が多少巧いかなってぐらいで、お話じたいは凡百の多重人格サイコ・サスペンス。すぐプロットが見え透いてしまうけど、それが真のどんでん返しに向けてワザとの「晒し」なのかどうか…でもわざわざ途中にあとがき挿入してまで「封印」なんて勿体ぶったエピローグの、その割に大したことない感じから察するに、あまりそういう性格の悪い周到さはない人だろうなと思う。
読み易さにまかせてするすると、でも「もっとなんかあるんだろ」って期待したまま読み終わってしまった感じだな…。
評価はC。
- 作者: 今邑彩
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 文庫
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