ネタバレ特になし。
自伝。
入院中の差し入れに頂いたんだけど、たびたび笑っちゃって、傷に響いて大変でした。ヨネダとアメフトやるとことか、DJ阿修羅のくだりとか、心理描写を変な丁寧語でやるとことか。
随一のショッキングさを誇る、TABOO1に降りかかった凄惨な悲劇も、捉えようによっては喜劇的であるけど、全体がそうしたユーモアに規定されているわけではない。新宿ゲットーでの生い立ちや、ストリート・ビジネス絡みの修羅場、LIBRAとの闘争など、ダークでイリーガルな人生史の側面も熱を入れて描かれている。個人的にはそうしたものに「リアル」を感じることはできないし、イリーガルなものへの拒否反応もあるけど、それも含めて形作られた人間性と、もっとあけすけに言えばカリスマ性を認める程度には、モニタの中の漢という人を好感を持って見てはいる。
だからこそ、《破り捨ててやるぜ お前のヒップホップドリーム》なんてパンチラインをやすやすと許さない程度には、ダンジョンも頑張ってほしいなあと思うのでしたw
評価はC+。
- 作者: 漢 a.k.a. GAMI
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2015/06/24
- メディア: 単行本
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