2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第13節 湘南ベルマーレ 0-1 モンテディオ山形

2015.10.3@ShonanBMWスタジアム平塚
観戦時不敗神話…などもはやどうでもいい、歓喜の勝利は19試合ぶり。
チョウキジェ体制下のベルマーレとの対戦は、戦術の完成度とチームとしての意思統一を見せつけられる試合ばかりで、最も勝てる気のしないチームの一つ。この試合も前半は、ハイプレスのお株を奪われる内容で、セカンドも球際も、相手のスピードとインテンシティに後手を踏み、完全に主導権を握られるゲーム。守勢においても、攻守の切り替えの速さと人数をかけたカウンタに特長のあるチームながら、ポゼッションの完成度も高く、ボールの取りどころが見出せない。抽象的な言葉で表現すれば、ベルマーレはチームとしての意思統一と連動に裏打ちされた、とても「勇気」のあるチームなのだけど、やはり前半はその点で負けてた。當間がプレス剥がして宇佐美に出したロングパスとか、川西がペナ角で二枚剥がしてシュートまで持ってったシーンとか、数少ないチャンスシーンはやはり勇気あるチャレンジによって生まれたもの、少しでも後ろ向きのプレイはすぐ相手の前への推進力に呑まれて、恰好の餌食になっていた。
しかし後半は、どんな修正が入ったものか傍目には分からないながら、主導権も握れてチャンスも多く、CKからディエゴの気持ちの乗ったゴールで先制してからは、固い試合に持ち込んでナカシ中心に効果的なカウンタも何度か発動、最後には珍しく(勝ってないんだから当たり前だけど)守備固めのカードも切って、ゴール裏から観てて無限の長さの15分も守り切り(當間の戦犯オウン未遂に悲鳴も上げつつ)、歓喜の勝利となりました。前半は正直勝ち目ないと思ってたけど、後半に内容が上がるってのはいい傾向ですよ!
ベルマーレが絶対的な主軸二枚、永木と遠藤航を欠いてたってのはやはり大きいと思うけど、それでも後半の戦いぶりは充分勝利に値するチームのそれだったし、今後の奇跡にも期待できる内容だった。個人的にはここに来ても、チームと監督への信頼感は揺らいでいないのだけど、サポータの中にもいろいろな声があって、だからギシさんもわざわざ出てきてトラメガ握ってくれたのだろうけど。*1でもこの日のゴール裏密集しての応援は今シーズンイチの一体感だったし、個人的にも今シーズンイチの声出し。コルリのお兄さんはいい仕事したよ。
さあ、去年の上昇気流だってちょうどこのぐらいから吹き始めたわけで、同じ奇跡と神の降臨(あるいは爆誕)が二度ないとは言い切れないですよ。信じて応援しましょう。

*1:残念ながら場内放送にカブってほとんど聴きとれず。空気読めやw