2019明治安田生命J2リーグ 第7節 京都サンガF.C. 0-1 モンテディオ山形

2019.4.3@京都市西京極運動公園陸上競技場兼球技場

ミッドウィークのナイトゲーム、9℃という数字以上に低い体感気温の中、しかし選手たちはアツいゲームをして、見事に勝ち点3を勝ち取ってくれました。

ホドルフォや岡崎などターンオーバを含めた選手構成をしながらチームとしてのクオリティは落ちず、改めて今季のチームの層の厚さ、ポジション争いの熾烈さを感じました。運動量、フィジカルコンディションに裏打ちされた組織的なプレスとセカンドの集中、球際のインテンシティ。なかなか決定的なチャンスが訪れない中でもチームのベースは乱れなかったし、前半にポストプレイのミスから食らったカウンタで完全に裏抜けされたシーン以外は、安心して観ていられる試合でした。クリ、クマ、リョータの3バックの盤石ぶりは言わずもがな。

そうしてチーム全体で粘り強く戦った結果の象徴が、後半に生まれた決勝点だったと思います。まさかの今季初出場となった南は入った瞬間からリズムを作っていて、決勝点のシーンもいかにも彼らしい華麗なキープとタメから、サイドをオーバーラップした熊本に100点のパス、クマもそれをダイレクトで、注文通りのニアに速いクロス、そこに阪野と大槻が二枚走り込んで潰れて…こんだけのいいプレイが続いたら、相手に当たって入るぐらいの僥倖はもはや必然、ファインゴールでした。ここまでチームの中心として働いてきて、さすがに疲労の色が濃い三鬼のタスクを皆でカバーしたという意味でも、感動的で実りの多いシーンでしたね。

京都のポゼッションを寸断しながらも、要所ではサイドにつけるボールのクオリティなど相手の拙攻に助けられたのも事実ではあり、前半のアレで福岡に決められてたらと考えるだに恐ろしくもあり、そもそもJ史上最高の山形キラーである宮吉がずっとベンチに座っていてくれたりと、勝負の綾はそれなりにあり、気を引き締めて次節に臨まなければならないのは当然ですが、チームとしての総合力と安定感において、今季のチームはかなりやってくれるだろうという期待が確信になった試合でした。

これで6戦負けなし。南、今後ともよろしく。