第90回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準々決勝 清水エスパルス 1-1(PK5-4) モンテディオ山形

2010.12.25@アウトソーシングスタジアム日本平
クリスマスのサッカー観戦。
片道五時間、電車とバスを乗り継いで初めてのアウスタ日本平でしたが、富士山を望めるロケーション抜群、もちろん専スタでピッチも綺麗で、こじんまりとした佇まいとそれゆえの一体感も好ましく、凄く印象の良いスタジアムでした。山形にこんぐらいの規模の専スタ作ってあげたいなあと強く思いました。
さて、試合はドローでPK戦決着。延長後半の早い時間にやっと念願のゴール*1、さああと十分集中と思ったら、二分後にCKキレイに合わせられてました。直前のプレイがシミケンの神セーブ*2だったので、なおさら悔いが残る結果に。
しかし試合全体を通しては、好ゲームと言える展開だったと思います。前半は耐えて、後半から攻めるといういつものパターン。前半はともかく、後半は決して主導権渡してなかったし、決定機も互角でした。リーグ戦では二試合共に3-0で負けた相手にこのゲーム、今シーズンの締め括りに相応しい内容であったかと。
本田拓也もさすがに効いていたけど、こっちはその分佐藤健太郎。今日のサトケンはキレキレで、カバーも冴えてたし、奪った後であれだけ落ち着いてプレスいなして展開してるサトケンを初めて見た気がしました。今日のMVPだと思ったので、PK外すぐらいは御愛嬌です。シーズン通しての話、田代にせよ誓志にせよ、レンタル組の貢献はそりゃあもう大きいものだったけど*3、特にサトケンと勝とキタム、J2から戦ってきた選手たちの、今シーズン「完全J1仕様」なプレイぶりは、いくら選手抜かれようが、レンタル組が戻って行こうが、揺るがないチームの屋台骨として、僕をとても安心させてくれるものです。監督と彼らがいる限り、編成はあまり心配してなかったりします。
今日はその他、西河が男前すぎて惚れました。アップの段階で二人でキャーキャー言ってたけど、延長入る時にゴール裏煽りに来てくれて、俺は卒倒するかと思いました。…ああ、プレイは一回好カバーしときながらシミケンに受け渡し損ねて一転大ピンチがあって、「バカ!」つって叫んだけど、その他は安心して見ていられましたね。CBも補強要らないな。
遠いとこまで行って、海近いからまた寒くて震えながらだったけど、充実した試合が観られてよかったです。スタジアムで声を枯らすことのできる喜びを、また来年もできるだけ多く味わえますように。
最後に、多分田代と誓志は来年は違うチームなのでしょう。もちろん寂しい話なのですが、他のチームにも応援する選手が増えていくというのも、サッカーファンとしての僕は嬉しかったりするんですよね。これからも、田代の圧倒的な滞空のヘッドと、誓志のクリティカルなパスを楽しみにしています。ありがとうございました。

*1:反対サイドだったのでいまいちよく分からず。田代の最後のゴールだったのに…。

*2:拝んだ。

*3:田代の存在感は言うに及ばず、誓志の攻撃における創造性と技術の高さは、デビューしたてで北京五輪代表チームで活躍してた頃の彼に抱いていた期待を蘇らせてくれるものでした。正直ここ数年「終わった」と思ってたよ。よかった。