RADWIMPS 「マニフェスト」「携帯電話」

二枚同発のシングル。
メインとなるのはおそらく「マニフェスト」という曲なのだけど、この曲はちょっと拍子抜けするぐらいにあっけらかんとしていて、ポジティブで、シンプル。もし僕が総理大臣になったら、僕と君のためにこんな公約を実現します、という、ただそれだけの曲。
有心論」や「オーダーメイド」の後にこれかよ、という気もしないではない、悪く言ってしまえばスケールダウンした、幼くて単純な曲だけど、要所要所で微笑みと感涙*1がやってきて、ソングライタとしてのキレは感じ取ることができるから侮れない。それは携帯電話というデバイスに「僕と君」の関係性を託した「携帯電話」にしてもそう。共に「なんでいまさら」「1stに入ってそうな曲だな」と思いつつ、なんか涙ぐんでしまうのです。
メッセージや楽曲のスケール、という意味においては、「マニフェスト」のカップリング、「やどかり」が唯一それを示しているけど、この曲はちょっとBUMP OF CHICKEN、特にこの間の「HAPPY」に聴けば聴くほど似ていて。「携帯電話」のカントリィアレンジもモロに「ぽい」けど。だからどうというわけではないのですが、この二つのバンドを「似ている」と思ったのはなんだかんだ初めてだったので、インパクトが強かったです。すごく感動的な楽曲なのに、だからか素直に感動できなかったりもしつつ。
この二枚からじゃあアルバムの全容は見えないなあ。なんかインド旅行記を雑誌掲載してた*2ので、もっと深遠な世界観が広がるかとも思っていたのですが…まあ、これはこれでいいけどね。

マニフェスト

マニフェスト

携帯電話

携帯電話

papyrus (パピルス) 2010年 04月号 [雑誌]

papyrus (パピルス) 2010年 04月号 [雑誌]

*1:一番は《だから 僕に 清き 熱き 夢の 愛の 一票をください》のとこかな。

*2:↑上に載せときます。