『THE FIRST SLAM DUNK』

@109シネマズ広島

宮城リョータの視点を主軸として、インターハイ山王工業戦を再構築した劇場版。

いや、素晴らしくエモかったです。リアルタイムでジャンプ読んでた当時から、俺はるろ剣派を自認していい読者ではありませんでしたが、それがこうまで胸を熱くできるんだから、スポーツマンガの王者たる偉大さがまざまざと実感されます。バスケットボールという競技の持つ感動のポテンシャル、その最大値を軽々と超越してると思うよね。

最新のアニメーション技術や演出と、懐かしいキャラクタたち/伝説的な台詞の数々の掛け合わせにより、まったく新鮮で没入感のある映画体験ができます。リョータをめぐって披瀝された物語は王道でシンプルなものですが、それゆえに力強い感動があります。つかあのラスト、親父からしアメリカかぶれの沢北はともかく、シングルで息子アメリカの大学までやるん…? 完全にチャンピオンやん、母ちゃん…。

唯一不満があるとしたら、三井寿のあのセリフはもっとタメた演出でもよかったかな、ってところ。しかしまあ、絶対に劇場で観るべきと断言できる、手に汗と目に涙が浮かび続ける至極のエンタメです。birthdayも10-FEETもかっこいいし、愚将・堂本も最初っから最後まで笑わせてくれます。

まだまだ俺もジャンプっ子ですわ。