G.K.チェスタトン/南條竹則・坂本あおい(訳)『ブラウン神父の無心』ちくま文庫

ネタバレ注意。

ブラウン神父シリーズの第一短編集。

「透明人間」や「折れた剣の招牌」における逆説の推理は、その始祖としての面白みと風格を感じさせる。バリエーションも含めて使い古されていてなお。

しかし原文も難物なのは理解できるし、雰囲気作りでわざとやっているところもあるらしいのだけど、古風で生硬な訳文にどうにも馴染めなかったな…新訳版で読んでるメリットがねーよ。

評価はC+。