T.R.スミス/田口俊樹(訳)『グラーグ57』新潮文庫

ネタバレ注意。

スターリン体制下で秘密警察の一員だった過去からの復讐に苦闘する、レオ・デミドフシリーズの第二長編。

「東」を舞台としたサスペンス/冒険小説として、あまりに常道を踏まえたハリウッド的展開に感じられてしまい、いまいちノレなかった。フラエラの造形とかよかったし、リーダビリティには充分なものがあったと思うけど。

最後まで予定調和的だった。

評価はC。