福田和也『オバはん編集長でもわかる世界のオキテ』新潮文庫

ネタバレ特になし。
新潮45」連載、筆者が「オバはん編集長」相手に、当時の世界情勢について語った本。
表紙写真もインパクトたっぷり、強力なキャラの「オバはん編集長」に呑まれつつ、あるいは叩きつつ、基本は分かりやすく読みやすい現代世界情勢概説。2002年の文庫オリジナルなので、題材としてはやっぱアメリカ、ブッシュ政権絡みが多い。今読んでも「そういやこの頃そうだったよね」ってぐらいの感慨かなあ、と。
むしろ現代社会をネタにしての、「オバはん編集長」のキャライジりが読みどころかなあと思う。そういえば俺、就活の時に新潮社で面接してもらったことがあって。編集長クラスにズラリと居並ばれて、舞いあがった薄っぺらい学生相手に気遣ってくれる、優しい人だったよ。ルックスのインパクトはあったけれどもw
評価はC+。

オバはん編集長でもわかる世界のオキテ―福田和也緊急講義 (新潮文庫)

オバはん編集長でもわかる世界のオキテ―福田和也緊急講義 (新潮文庫)