『孤狼の血』

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昭和六十三年の広島県「呉原市」を舞台に、市警マル暴の悪徳警官が絡む暴力団抗争を描く、ヤクザ・クライム映画。

広島市民として、「広島死闘篇」見とかなかん、と思ってたらプライム対象外だったんで、まあ最近のだけど呉だしいいか、ヤクザ映画の口になってるし、つって昼飯食いながら流したら、しょっぱなから豚のアナルだけならともかくスカトロ始まってヤキソバ吹きました。

まあ、エンタメヤクザ映画としてそれなりに愉しく観ることはしたけれど、不満点の多い作品ではありましたね。大上のバックグラウンドとか、死に至る経緯とかもっと掘り下げてほしかったし、日岡の葛藤も消化しきれていないように感じた。あと単純に、キメのセリフとか、ヤクザたちの口上がどれもこれもつまらなくて、もっと気の利いたこと喋ってほしいなあと思ったりしました…それは脚本の不備なのか、原作からしてそうなのか。原作者は山形の人でシンパシィ持ってて、読むにやぶさかではないのだけど。

あとはキャスト、江口洋介とか竹野内豊とか、よっぽどうまくやらないと浮くよね。まあ役所広司レベルになったら、どんだけ浮いててもそれでいいんだけどさ…。