山岸範宏『歓喜へ』角川書店

ネタバレ一応注意。
我らが…残念ながら「元」の但し書きの付く…守護神による、自伝と鼎談の本。
特別に傑出した才能に恵まれたわけではない少年が、どのように教育されて育ち、やがてプロ選手として歩み始め、ビッグクラブと呼ばれるチームでサヴァイヴしてきたのか、というケース・スタディとして興味深い。自己啓発的なメンタル論も、その一部としてなら愉しい読み物である。
山形の話は結構…かの「伝説」の前後で散々既知のものだし、この本が出て以降の諸々にこそ興味があったりするけどw あと鼎談は、都築の無軌道ぶり、ぶっちゃけぶりばかりがフィーチャされてる感じで、せっかくの単著なのになんだか気の毒w
…まあそういうところもギシさんらしいところではあるけどね。一時は信仰を捧げた選手でもあり、ウチのチームのオールタイム・ベストイレヴンを選んだら、GKの座は揺るぎのないところです。
ギシさん、ありがとうございました。
評価はB−。

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