何がどう完全版なのかはいまいち不明。
しかしナンセンスなギャグ、文学的な余韻の深さ、愛すべき登場人物たちが織り成すヒューマンな感動と、それを大げさにしないセンス。小田扉という作家の持ち味は、ここに理想的な形で含まれていて、最高傑作という評価はこの再読においても変わらなかった。マル王国の囚人の話も、江豆散歩新聞の話も、「優しい地図」もサイコーや。ドリュームバリュー以降ちょっとダレるきらいはあるが…。
折にふれて読み返…再訪したい、不思議でやさしい町。
- 作者: 小田扉
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2016/03/02
- メディア: コミック
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