『キング・オブ・コメディ』

DVD。
コメディアン志望の男が巻き起こす騒動を描くブラック・コメディ。
デ・ニーロはさすが、おかしみとかなしみを兼備して、ルパート・パプキンなるセルフィッシュな小人物を十全に表現。有名司会者役のジェリー・ルイスも雰囲気があるし、彼のストーカであるマーシャ役サンドラ・バーンハードも怪演だった。ルパートが思いを寄せるリタ役ダイアン・アボットも綺麗だったわ。
キャストにはかように見所が多かったけど、脚本演出はよくまとまってるなーぐらいの印象だった。ショウビズの世界をブラックに描いたコメディという類型の中でこの作品が果たした役割如何で評価も変わるんだろうけど、あいにくそうした知識はなく。ジェリーが縛られてる画が一番笑ったけど、そうした単純なユーモアはもっとあってもよかったかもしれない。
…あ、別に正月から時事ネタ入れたかったわけじゃなくて、単に前から観たかったってだけだからね。確かに去年も物故者鑑賞会やってたけど。キンコメ好きだったけど。
…悪の栄えたためしなし!

キング・オブ・コメディ [DVD]