『リトル・ミス・サンシャイン』

DVD。
ホーム・コメディ×ロード・ムーヴィー。それぞれに問題を抱えた六人家族が、娘オリーヴのミスコンのため西海岸に向けてオンボロワゴンで旅をするお話。
家族の問題のありようが、叔父フランクは恋に破れたゲイで自殺志願のプルースト学者だとか、兄ドウェーンはニーチェに心酔してパイロット志望の願掛けに一言も口をきかないとか、父リチャードは自己啓発セミナ主催も全然儲からなくて破産寸前だとか、おじいちゃんは完全なジャンキーだとか、かなりエッジの効いた設定がされていて。なので作中のユーモアも、ウィットが効いてるなりシニカルあるいはブラックなそれを期待していたのだけど、意外と真っ当にホーム・ドラマしていて、ちょっと拍子抜けだった。
まあでも、コンテストのダンス・シーンは手叩いて笑ったし、コメディとして安心して楽しめる作品ではあったかな。スティーヴ・カレル(asフランク)やポール・ダノ(asドウェーン)あたりはいい俳優だと思ったので、今後名前を憶えておきます。