ネタバレ注意。
コミケ会場での連続殺人事件を、その主役となるサークルの作中同人誌を絡めて描く。
コミケの内幕は詳細に描き込まれていて*1興味深く、またそれはアリバイトリックなど事件そのものとも不可分であるし、作中作もかなり力が入っていて愉しいし、終盤のどんでん返し連続展開もあって、なかなか濃く中身の詰まった、飽きさせない作品だった。同著者では一番かも。
同人ネタってのは個人的になかなかタイムリーだな…。あとジギタリスの黄視作用をメモ。
評価はB−。
- 作者: 小森健太朗
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 1998/12
- メディア: 文庫
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*1:それがどれだけ現在のものと一致しているかはともかく。