『アンタッチャブル』

DVD。
デ・ニーロasアル・カポネつって、どうしたって期待の高まる作品だったのだけど、実際は予想を大きく裏切り、もはやギャング映画ですらなかった。キューブリックの後に観たからってだけではない「甘さ」と「鈍さ」が至るところに感じられる、コマーシャルなポリス・エンタテインメントでした。
かなり早い段階で、ああ、娯楽作なんだな、って理解したのでそういうつもりで観てたけど、ちょっとテンション上がらなかったなー。脚本も大味だし、音楽もベタだし、ケヴィン・コスナーの二枚目ぶりもずっとそれを逸脱しなくてつまらないし、ショーン・コネリーもデ・ニーロもこんな脚本演出じゃもったいない。キャストでよかったのはアンディ・ガルシアの駅での狙撃シーンが単純にかっこよかったのと、ビリー・ドラゴの存在感ぐらいだな。
アル・パチーノ最高傑作の評もある『スカーフェイス』でさえ、そこまで…って感じだったから、俺個人的にデ・パルマはダメかも。