『レイジング・ブル』

DVD。
実在のミドル級チャンプ、ジェイク・ラモッタの自伝を元に描かれるボクシング映画、スコセッシ×デ・ニーロ。
モノクロ以前に、カットやなんやで必要以上にレトロに感じる映画だった。ラモッタがリングでフットワークしながらクレジットが浮かぶオープニングは異常にカッコよかったけど、それが結局ベスト・カットだった。ストーリィもまあ、ボクサーの栄光と転落というステレオタイプをあまりはみ出さない感じだけど、実話だからしょうがないかな。
アカデミー主演男優賞、「デ・ニーロ・アプローチ」におけるデ・ニーロの体重の変化は増減30kgに及ぶそうで、その体型の変化はもう明らかに凄い画になってるけど、その「俳優」としての凄さに目がいってしまって、ラモッタという存在を霞ませるような印象も否めず。でも懲罰房での絶叫は迫真だったね。その後あんなだけどw