『冷たい熱帯魚』

DVD。
埼玉愛犬家連続殺人事件をモチーフにしたサイコ・スプラッタ・ホラー。
血肉ドロドロのスプラッタだけど、犯罪実録として、あるいはそれを超越した猟奇殺人者の造形という映画的挑戦として、確かな迫力と作家性を感じられる作品です。ですが日曜の午前中から観る映画じゃありませんw
各所称揚されまくりのでんでんの演技は確かに凄いけど、怪演と言うには熱演、求められるものをきっちり果たした職人肌が勝って、そこまでの凄味は感じられず。キャストはいずれも気合入っててよかったけど、神楽坂恵だけはちょっとトゥーマッチで、あんな造形にする必要あったんかとは思ったかな。ラストシーン好きだったので、美津子役の娘もがんばったと思う。
しかし日本犯罪史、いろいろヤヴァい事件多いよね。コレもざっと調べたけどかなりキテるよ。「ボディを透明にする」をはじめとする村田の名台詞、ほとんど史実だもんな。すげーわ、しかもでんでんそっくりだしw
今時間割いて本格的に調べてんの、連合赤軍はじめとした左翼事件史が中心なんだけど、こういうの観ちゃうといろいろ興味が拡散しちゃうわ、と悶々としている春の日曜のうららかな午後*1

冷たい熱帯魚 [DVD]

冷たい熱帯魚 [DVD]

*1:本当は小雨模様。