古野まほろ『ぐるりよざ殺人事件 セーラー服と黙示録』角川文庫

ネタバレ一応注意。

シリーズ第二長編。聖アリスガワ女学校の三人娘が、終戦を知らないまま取り残されたカトリック教徒の村、「鬱墓村」での連続聖歌見立て殺人に挑む。

横溝正史的因習世界を、カトリシズムでディストーションした、異形のロジック・パズル。情報量の異常な氾濫は、正直言って自家中毒気味…三河弁に慣れてる俺でさえそうだから、なかなかトゥーマッチでつらいものがあると思うよ…。

評価はC+。