ネタバレ特になし。
私立探偵モノのシリーズ短編集。厳密には「私立探偵」じゃないんだけど、めんどいでまあよし。
オーソドックスなディテクティヴ・ストーリィあり、歴史ミステリあり、国際謀略サスペンスありと、バラエティ豊かな作品集で、普通に愉しかったです。
こういうオーソドックスな作品においては、作者の筆も落ち着きがあっていい感じ。主人公の造形もオーソドックスで、王道の魅力…口が悪かったりストイックだったり…があります。
特に「ストイック」という美点においては、この作家の悪癖である「エロティックなシーンのいたたまれなさ」がなかったので、その点でも印象がよかったです。
評価はB−。
- 作者: 逢坂剛
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1995/10/01
- メディア: 文庫
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