2020-02-17 佐藤亜紀『ミノタウロス』講談社文庫 reading ネタバレ一応注意。ロシア革命期のウクライナ、内戦の荒野を彷徨う主人公の生と死。人の命がゴミのようで、歴史ノワールとでも言うべきハードな作風。ところどころめっちゃかっこいい文章があったりはするけど、個人的にはストーリィがもっとドライヴしてほしかったように思う。歴史的背景に対する安易な説明・描写が捨象されているので、その部分でおいてけぼりを食うのは、まあ仕方ないとして。評価はC。ミノタウロス (講談社文庫)作者:佐藤 亜紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/05/14メディア: 文庫