佐藤亜紀『ミノタウロス』講談社文庫

ネタバレ一応注意。

ロシア革命期のウクライナ、内戦の荒野を彷徨う主人公の生と死。

人の命がゴミのようで、歴史ノワールとでも言うべきハードな作風。ところどころめっちゃかっこいい文章があったりはするけど、個人的にはストーリィがもっとドライヴしてほしかったように思う。

歴史的背景に対する安易な説明・描写が捨象されているので、その部分でおいてけぼりを食うのは、まあ仕方ないとして。

評価はC。

ミノタウロス (講談社文庫)

ミノタウロス (講談社文庫)