佐藤亜紀『鏡の影』講談社文庫

ネタバレ特になし。

主人公・ヨハネスが彷徨する、16世紀ヨーロッパの退廃と混迷を描く、歴史伝奇長編。

文章、考証、いずれも本格派、ところどころにケレンや蠱毒も混ぜて、世界観の確立した堂々とした書きっぷり。

しかし個人的に、何が面白いんだかまったく分からないお話だった。

評価はC-。

鏡の影 (講談社文庫)

鏡の影 (講談社文庫)