大槻ケンヂ『オーケンののほほん日記』新潮文庫

ネタバレ特になし。
「日記」つーことでホントに日記。「ぴあ」かなんかの連載でしょうか。
これまで読んだエッセィ集なんかより分量もぐっと少なめで、内容もまあとりとめのないものが多いです。
最初はいつも通りのオカルトネタが多いけど、やがて精神の病との闘病記がメインとなっていく推移なんかハラハラとスリリングではある。だけど基本的にこの人、まとまった量でしっかり起承転結の構成をして、センチメントやオカルト・怪奇趣味で味をつける、「ちゃんとした」エッセィが書ける人だと思うので、この形式は必然性に疑問…と言うか単純にもったいないと思った。
でも、1995年6月10日の日記は泣けるね。いい話。
評価はC。

オーケンののほほん日記 (新潮文庫)

オーケンののほほん日記 (新潮文庫)