andymori 『andymori』

≪everything is my guitar≫!!
話題の若手らしいのです。
同じタイミングで、the HIATUSフジファブリックのアルバムも買ったのですが、なんつったってこのアルバムを一番聴いています。聴いてしまいます。特に「everything is my guitar」を。なんて高らかにキャッチーな宣言なのでしょう。

ロックンロールバンド 君の目が君の髪が指が足が
ロックンロールバンド 君の目が君の髪が指が好きさ
everything is my guitar 物語が始まるかも知れないんだよ
(「everything is my guitar」)

思考停止な言い方ですが、とにかくセンスがいいのです。僕はBlanky Jet Cityを思い出しました。耽美性とシリアスさを抑えめにした感じかな。同意してくれる人少なそう…。
パンキッシュなギターサウンドを基調としつつ、柱が二本あって。「everything is my guitar」や「ベンガルトラとウィスキー」に代表される、まくしたてるようなハイスピード・アンセムと、「青い空」「ハッピーエンド」などの、フォーキィな抒情性を聴かせるミディアム・ナンバ。
時にすごく強い言葉が使われたりするんだけど(人種に関するやつとかね)、それも楽曲の世界観の中でトゥーマッチにならずに表現されている。また最近のロックシーン、構築的な音像を打ち出してくるバンドが多い中で、こういうド直球のスリーピース・ロックンロール・サウンドで、読書で言うところの「行間を読ませる」ような表現ができるバンドというのは新鮮で、気持ちがいいです。詞曲両面で、ギターロック純血の高いセンスを感じます。なんつーか、アメリカン・フレイヴァな。
そして個人的に、vo.の声質が好きです。ちょっとスウィートな少年声。世界観にもベストマッチ。
楽しみなバンドが増えました。

andymori

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