ネタバレ一応注意。
「ハイ!ノヴェル大賞」とやらの受賞作らしい。新人賞荒らしだったんやなーこの人。
で、直球の異世界ファンタジー小説ですが。東洋系で、オリジナルのケモノ(と蟲)に乗って、大陸横断レースがメイン。筆力は確かな作家であるので、ファンタジーとしての世界観とストーリーにも没入感があるし、「鉄輪」のおばちゃんはじめキャラ立ちもまあまあ、ラストのオチもSF的創造性を加えている。
んでそれ以上に思ったのが、この「大陸横断レース」ってのは、特にファンタジー世界を読者に提示するには、なんとも効果的なプロトコルなのだなあと思った次第。たとえば言うまでもなく、『STEEL BALL RUN』とかね。
評価はC+。
- 作者: 牧野修,小菅久実
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2000/01
- メディア: 文庫
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