ネタバレ特になし。
対談形式での左翼史概説新書シリーズの第二弾、60年安保からあさま山荘を経て新左翼退潮期まで。
基本的には平易にまとまったよい内容と思いますが、佐藤優の日本共産党に対するスタンスは偏向していると思います。公明党の変節についても同程度に批判してくれないとバランス取れなくない? どうした池上無双!
でも佐藤氏の同書成立へのコメント、
人間を最終的には殺し合いに駆り立てる思想にしても、その始まりにおいては殺人とは無縁の、むしろこの世の中をよくしたいと真剣に考えた人たちが生み出したものではあるわけで、だからこそそれが、どういう回路を通ることで殺人を正当化する思想に変わってしまうのかを示したい
(180p)
というのは、俺のこの界隈への関心の在処を端的に示してくれていて、シンパシィの深いところではありました。
記録のみ。